レース展望

スピードターンの競演が楽しいヤングバトル

第1戦鳴門、第8戦住之江を制している木下翔太はすでにルーキーシリーズの顔。今年はびわこ近畿地区選手権3着、浜名湖ヤングダービー5着、鳴門周年2着のG1優出。今年は尼崎オールスターや若松オーシャンカップにも出場し、ますますグレードアップ。同じく大阪支部の上條暢嵩は高松宮記念でG1初優出。2019前期は出場メンバー中No.1の勝率をマークしていてコーナーの精度もグンと高めている。村松修二は第13戦浜名湖、第14戦平和島を連覇している実績。第9戦若松、第12戦芦屋Vが光っている岡村慶太。オーバーエイジ枠らしく、俊敏かつ大胆なコーナーワーク。新期A1復活を決めた高野哲史もキャリアに裏付けされた的確ハンドル、地元ステージでVターゲットに激走。3月鳴門で完全復活を告げる通算2度目の優勝を決めた西野雄貴。元々センスはいいレーサーだが、初のA1昇格の勢いに乗って躍動。6月江戸川でデビュー初Vを飾った宮之原輝紀は8月平和島でV2達成。キャリア2年半で早くもA1へ昇格してスター街道まっしぐら。第17戦戸田でデビュー初優勝の四宮与寛、8月丸亀でうれしい初Vを決めた石丸海渡に昇竜の勢いがあり注目したい。

主な出場予定選手

  • 4659
    木下翔太(大阪)
  • 4719
    上條暢嵩(大阪)
  • 4816
    村松修二(広島)
  • 4545
    岡村慶太(福岡)
PICK UP!

キラリと光るコーナーセンス

4908
上田龍星(大阪)

デビュー節からキラリと光るコーナーセンスを見せていた上田龍星。シリーズ最終日に逆転勝ちを収めてうれしい水神祭を上げて前途洋々のプロ生活をスタートさせた。初優出には10カ月かかったが、大村ルーキーシリーズで優勝戦3着の好走。そして今年8月下関一般戦で待ちに待った初Vは初勝利と同じく逆転劇。すでにデビューしてから2年11カ月の時を経ていたが、こういうタイプは1度素質が開花するとポンポンと出世街道を歩むことが多く、続く9月江戸川で連続Vの大花火。凱旋レースだった地元住之江一般戦こそ初日に負傷して帰郷したが、これまで大阪支部期待のスーパールーキーの名に恥じない成績を残している。当面の目標はA1への昇格となるが、期待感は絶大。天性のスタート力とハンドリングは見る者を熱くさせるくらい魅力があり、まさにセンスの塊。BMX(自転車競技・モトクロス)のプロから華麗なる転身を遂げた若者のさらなる成長を見守りたい。

全国過去3節成績

開催期間競走タイトルボートレース場節間成績
データは前検日に更新いたします